EGFRのタンパク質構造の特徴をまとめた。
EGFR変異は、細胞株の実験と構造モデル解析により、古典的変異、PACC変異、Ex20ins-L変異、T790M様変異の4つのサブグループに分けられる。各サブグループは、第一世代から第三世代までのEGFR-TKIやEx20ins活性化型のTKIに対する感受性や選択性が異なる。
Bing AIとBardでは明確に性能が異なる。Bing AIは専門家的で、会話スタイルの選択で見解の保守性、先進性が異なってくる。Bardは一般人の考え方をする。
肺がんコンパクトパネルの論文がDiagnostics誌に掲載された。本論文以外にこれまで発表された関連論文をまとめた。
すでに大手検査会社3社経由で肺がんコンパクトパネルの検体受付が始まっている。
がんゲノム医療におけるエキスパートパネルは品質管理が困難という点で、システム上の弱点になっている。しかし、そもそもゲノム医療の患者治療上のメリットが不確かなので、そのあたりのエビデンス収集がまず第一だろう。
肺癌のコンパニオン診断薬の一つであるArcherMETが製造販売会社Ivitae, Inc.の経営方針の変更のため、製造終了することになり、肺癌を取り巻く医療界に激震が走った。
肺がんコンパクトパネルが2023年2月13日に保険適用になり、検査サービスが開始されることになった。
2022年11月16日、私達が研究開発してきた肺がんコンパクトパネルの承認が厚生労働省から降りた。 会社名 : 株式会社DNAチップ研究所販売名 : 肺がん コンパクトパネルⓇ Dxマルチコンパニオン診断システム一般的名称 : 体細胞遺伝子変異解析プログ…
血中腫瘍DNAを使って術後の腫瘍残存病変を検出できる。新しいDYNAMIC trialはステージII大腸癌に応用して、術後化学療法の実施数を減らすことが可能であることを示した。
現行の遺伝子検査パネルは製薬企業を顧客としたFDA承認獲得のためのシステムであり、医師や患者を向いたシステムではない。治験であつめた研究用試料での有用性は保証しているが、実地臨床での有用性は必ずしも目指していない。
リキッドバイオプシーは、現在腫瘍組織で行っている遺伝子検査を血液で行う新しい遺伝子検査のパラダイムで(リキッドバイオプシー 〜 がん患者にやさしい新しい検査法 - 精密医療電脳書)、現在がん研究の最先端分野の一つである。私達もリキッドバイオプシ…
肺がんコンパクトパネルの細胞診検体応用が注目されているが、FFPE検体についても技術的な工夫が施されている。
2022年4月時点での非小細胞肺癌の精密医療、すなわち治療薬選択アルゴリズムを記した。
血中腫瘍DNAの検出に腫瘍特異的遺伝子変異ではなく遊離DNA断片長に注目した診断法である。極めた単純で初歩的な技術を使っている点が興味深い。
肺がんコンパクトパネルの論文をプレプリント・サーバー medRxiv へアップロードしました。
肺癌分子標的薬の種類は徐々に増加しており多遺伝子同時検査が必須になりつつある。ゲノム検査が進んでいる米国では、5つのバイオマーカー(EGFR, ALK, ROS1, BRAF, PDL-1)全部を検査した患者比率は46%、NGSテストは44%であった。
自身の研究開発の現状について説明した。EGFRリキッドは保険収載が完了、肺がんコンパクトパネルの開発も順調である。
マンマプリントは早期乳癌の悪性度を遺伝子発現プロファイルから予測する検査システムだが、遠隔転移を指標に超低リスク群が設定されている。独立したコホートで8年あるいは20年の長期予後を予測できることが検証された。
L858RはL858を含む疎水性アミノ酸クラスターの構造が不安定化することにより、非活性型の構造が不安定化する。L858R-T790Mの構造は野生型に近く、EGFR-TKIの結合能がATPと比べて低下するため耐性になる。
肺癌のEGFR変異には頻度の低い変異があるが、EGFR-TKIの世代によって治療効果が異なる。アファチニブは主要変異とほぼ同等の効果がある。
DNAミスマッチ修復異常と腫瘍変異負荷は免疫チェックポイント阻害剤の効果予測因子である。KEYNOTE-158は、大腸癌以外の固形癌についてペンブロリズマブについてこれらの予測因子を評価した。試験結果に基づき追加適応が米国承認されている。
第61回日本肺癌学会学術集会出の発表演題の関連情報を掲載します。
奈良先端科学技術大学院大学バイオサイエンス領域「がん生物学シリーズ」講義補助資料。がん薬物療法における遺伝子情報の役割について説明します。固形がんでは、とくに肺がんと乳がんで遺伝子情報が治療方針決定に重要です。
リキッドバイオプシーによる早期診断については大規模な研究はまだ少ないが、現在得られるデータからでもある程度有用性を推測できる。検出感度を既存の代表的な血液マーカーである PSAと比較したが、PSAの感度に及ばなかった。
肺癌遺伝子検査パネルとリキッドバイオプシーに関する現在の見解を述べる。
乳癌も肺癌とともに精密医療が日常診療に定着している。治療薬選択のアルゴリズムの中心はホルモン受容体の有無とHER2過剰発現だが、他に遺伝子発現による悪性度診断、BRCA1/2変異検出による遺伝素因検査がある。
初期のオシメルチニブの適応である第1及び第2世代EGFR-TKI治療後T790M陽性非小細胞肺癌患者では、T790M変異検査が重要であった。T790Mをリキッドバイオプシーで検査する場合、最も成功率が高いタイミングはPD後約3ヶ月であった。
グレイル社によるメチレーションを利用した早期診断法;ガーダント・ヘルス社のGuardant 360 CDxとファウンデーション・メディシン社のFoundationOne Liquid CDxの米国承認。この二つのトピックスを分析する。
血中腫瘍DNA(ctDNA)量は腫瘍負荷と相関することが知られており、EGFR-TKI治療患者の病態の正確な把握に利用できる可能性がある。2010年代前半に行った観察研究では治療薬の効果判定には有用だが、耐性獲得予測は難しい、という結果だった。
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