精密医療電脳書

分子標的薬 コンパニオン診断 肺がん ウイルス 人類観察

中東からみた脱ドル化とBRICSの台頭 〜国際金融資本の長期的計画である

中東の識者によると、脱ドル化とBRICSの拡大はゴールドマン・サックス等国際金融資本の長期計画の結果である。

肺がんコンパクトパネル論文集(2023年9月)

現時点で出版されている論文をまとめた。

オーケストラ実演と録音の乖離に関する考察

録音再生で自身の音楽に対する欲求はほぼ完全に満たされているため、コンサートに行く動機、必要性がなくなった。昨年までコンサートに行くことは殆どなかったが、今年になって昔の友人の誘いで再びコンサートにいくようになった。在阪のオーケストラのコン…

ロンネフェルト スリーピングポット

ロンネフェルトRonnefeldtというドイツの高級紅茶メーカーがある。オリジナルブレンドのアイリッシュモルトはロンネフェルトの代表的オリジナルブレンドだが、ミルクティーにすると、イギリスのバブでよくでてくるベイリーズのアイリッシュ・クリームの雰囲…

肺がんコンパクトパネル 〜 高感度のからくり

次世代シークエンサーの変異検出の感度は自由に調整できる。感度は同じ断片を読むシークエンスのリード数に依存しており、リード数を増やすだけで感度が上がる。一方、PCRによる検出法では感度調整をする決まった方法はない。

無調音楽

芸術に造詣が深い友人の薦めで、いずみシンフォニエッタ大阪の演奏会へ行った。生誕70年、80年、90年、100年の作曲家を集めた特集だ。 新・音楽の未来への旅シリーズ いずみシンフォニエッタ大阪 第50回定期演奏会 「50回記念 ―生誕60,70,80,90,100…

将棋AI 〜 続き

羽生善治九段と成田悠輔准教授のAIに関する対談があり、大変面白かった。前編と後編があるが、AIに対する話は前編に集中しています。 www.youtube.com chatGPTによって、はじめてAIが一般社会に大きな影響を与え始めたが、将棋界はそれよりもずっと早い時期…

抗体薬物複合体 Antibody Drug Conjugate 〜 肺癌関係 ASCO2023

抗体薬物複合体 Antibody Drug Conjugate は、この2−3年急速に市場に現れてきた新しいタイプの抗がん剤だ。日本にとって重要なのは、第一三共が高い技術を持っている点で、トラスズマブ デルクステカンも第一三共により開発された。

米国遺伝子特許無効化から10年

10年前の6月に米国最高裁が有名なミリアッド裁判の判決を下し、その結果遺伝子特許は事実上無効となった。この特許無効化がなければ、現在の遺伝子検査の興隆はなかった。

KRAS阻害剤 ASCO2023

KRAS G12C阻害剤は、TKIと比較すると現時点では効果はほどほどだが、化学療法との併用や新規薬剤など新しい可能性を示唆する研究が現れている。

非小細胞肺癌の術前術後補助療法:ペンブロリズマブとオシメルチニブ(ASCO 2023)

ペンブロリズマブの術前補助療法への使用は有効だが、オシメルチニブの方は効果が少ない。大規模試験の結果が待たれる。

EGFRのタンパク質構造の特徴:主要変異の活性化メカニズム

EGFRのタンパク質構造の特徴をまとめた。

将棋AIと人間の共存:棋士の進化と将棋界の変化

人間の棋士は将棋AIのエミュレーター(模倣装置)であり 、エミュレーションの性能によって勝負がきまることになる。

タンパク質構造にもとづくEGFR変異の新しい分類

EGFR変異は、細胞株の実験と構造モデル解析により、古典的変異、PACC変異、Ex20ins-L変異、T790M様変異の4つのサブグループに分けられる。各サブグループは、第一世代から第三世代までのEGFR-TKIやEx20ins活性化型のTKIに対する感受性や選択性が異なる。

新薬開発が危機に陥っている理由とその影響

製薬業界は新薬開発にかかる費用を回収できなくなっている。創薬が容易で対象患者が多い分野がすでに開発されてしまい、創薬が困難で対象患者が少ない分野が残ってしまったためだ。

量子ビットの確率振幅について理解する

量子ビットは、0と1の重ね合わせ状態を持つことができる情報の単位だ。この重ね合わせ状態は、確率振幅という数値で表される。確率振幅は複素数であり、大きさだけでなく位相という角度も持つ。確率振幅が量子コンピュータを理解する鍵だ。

地球外知性は地球に来ているのか?

宇宙には私たちと同じように知能を持った生き物がいるのでしょうか?もしそうなら、彼らは地球に来ているのでしょうか?このような問いに答えるのは難しいですが、科学的な観点から考えてみましょう。

肺がん遺伝子検査の現状打開について:Bing AIは肺がんコンパクトパネルを推薦、Bardはリキッドバイオプシー等の新しい技術を提案

Bing AIとBardでは明確に性能が異なる。Bing AIは専門家的で、会話スタイルの選択で見解の保守性、先進性が異なってくる。Bardは一般人の考え方をする。

いろいろな国がドル基軸通貨を避けたい理由:ヘッジファンドによる国家通貨への攻撃を防ぎたい

ドル基軸通貨体制を避けたい国が多い理由として、ヘッジファンドによる国家通貨への攻撃がある。最初に妙佛 DEEP MAXが指摘、それを補足する説明がモハPチャンネルであった。

ドル基軸通貨制へのペトロダラーシステムの関与:perplexity aiを使った情報収集

質問の仕方で返答の論理を変更するようだ。今回の場合は、相対する質問を行い、それを比較させることで、求めていた情報に到達できた。

三体:基礎物理学実験へ介入する地球外文明の話

「三体」は中国のSF作家劉慈欣が2008年にかいたSF小説で、日本語訳は2019年に出版されている。当時ベストセラーになり、科学者の間でも評判になった。この度遅ればせながら読んだ。先日アマゾンプライムで「接続された未来 - ペリフェラル」を見たが…

肺がんコンパクトパネル論文集

肺がんコンパクトパネルの論文がDiagnostics誌に掲載された。本論文以外にこれまで発表された関連論文をまとめた。

ペリフェラル ~接続された未来~ :パラドックスのないタイムトラベル系ドラマ

「 ペリフェラル ~接続された未来~ The Peripheral」は、Amazonプライム・ビデオで配信されているSFドラマだ。原作はウイリアム・ギブソンの小説で、現在のノースカロライナと未来(70年後?)のロンドンが舞台である。タイムトラベル、シミュレーション、…

中国の「双循環」戦略:米中デカップリングの中国側

米中の経済デカップリングについて米国側の施策、特に半導体規制は日本でも大々的に報道されている。しかし米国側だけではなく、実は中国の方もデカップリング施策を行っている:それが「双循環」戦略(Dual Circulation Strategy)だ。

トラスツズマブ デルクステカンはHER2低発現乳癌にも効果がある

トラスツズマブ デルクステカンはHER2低発現乳癌にも効果があるので、肺癌についてもHER2変異の有無にかかわらず、この薬剤は奏功するのではないか。この場合トラスツズマブはデリバリーにのみ用いることになる。

連続爆弾殺人犯の文明論:セオドア・カジンスキーはAIのつくる社会を予測していた

セオドア・カジンスキーは十七年間のテロ活動で三人の死者、多くの負傷者が出した連続爆弾殺人犯である。彼は「産業社会とその未来」という論文をニューヨーク・タイムズとワシントン・ポストにだしたが、その中で自動生成AIから予想できる近未来の社会を的…

肺がんコンパクトパネル検体受付開始

すでに大手検査会社3社経由で肺がんコンパクトパネルの検体受付が始まっている。

フルトヴェングラーのバッハ観:chatGPTによるでたらめなレポート

フルトヴェングラーがバッハをロマン派と考えていたことについて、chatGPTにネットでの調査を頼んだら出鱈目な回答を返してきた。対象的にperplexity AIは適切な文献にたどり着き、的確な回答を返してきた。

シリコンバレー銀行破綻 ~ 続き(2):BTFP

先日FRBは利上げを行ったが、それと同時に銀行の預金保護のため新しい融資プログラムBank Term Funding Program(BTFP)を開始した。素人目には金融引締を行いながら、緩和するという泥縄的アクションにしか見えないのだが。

ゲノム医療への疑問

がんゲノム医療におけるエキスパートパネルは品質管理が困難という点で、システム上の弱点になっている。しかし、そもそもゲノム医療の患者治療上のメリットが不確かなので、そのあたりのエビデンス収集がまず第一だろう。