精密医療電脳書

分子標的薬 コンパニオン診断 リキッドバイオプシー 肺がん 乳がん ウイルス

ベートーヴェン弦楽四重奏曲第14番作品131:西洋音楽史上最高の名曲?

ある意味最も興味を持っている楽曲である。 基礎情報 弦楽四重奏曲 第14番 嬰ハ短調 作品131。1825−26年作曲。1828年初演。ヨーゼフ・フォン・シュトゥッターハイム男爵に献呈。7つの楽章からなり連続して演奏される。I. Adagio ma non troppo…

マンマプリント MammaPrint 〜 超低リスク群 Ultralow risk group

マンマプリントは早期乳癌の悪性度を遺伝子発現プロファイルから予測する検査システムだが、遠隔転移を指標に超低リスク群が設定されている。独立したコホートで8年あるいは20年の長期予後を予測できることが検証された。

歌劇 ダフネ Daphne:一幕の牧歌的悲劇 Bukolische Tragödie in einem Aufzug

久しぶりにカール・ベームのシュトラウスを堪能した。 ダフネの基本情報 作品82;副題、一幕の牧歌的悲劇 Bucolic tragedy in one act;作詞 ヨーゼフ・グレゴール Joseph Gregor;作曲 リヒャルト・シュトラウス Richard Strauss:カール/ベーム Karl Bö…

新型コロナウイルス変異株に対するファイザーワクチンの効果

南アフリカ株にたいするファイザーワクチンの感染に対する有効率はやや低いが、重症化に対する有効率は十分高い。現時点では変異株に対応できている。

オペラを楽しむ新しい方法:正確にはオペラを学習する方法

内容が頭の中に入っているオペラの場合は問題ないが、そうでない場合は、音楽だけ聴いていてもなかなか楽しむことができない。歌詞がイタリア語かドイツ語で状況がよくわからないためだ。歌詞の内容はだいたいつまらないので、音楽を楽しむためには詳細は必…

EGFR活性化に伴う構造変化 〜 L858RとT790Mについて

L858RはL858を含む疎水性アミノ酸クラスターの構造が不安定化することにより、非活性型の構造が不安定化する。L858R-T790Mの構造は野生型に近く、EGFR-TKIの結合能がATPと比べて低下するため耐性になる。

新型コロナウイルス 〜 死亡統計と開発者によるワクチン批判

超過死亡は米国で17万3300人、英国で8万5000人だが、日本では認められない。現在のワクチンは緊急使用許可の段階で承認はされていない。ワクチン開発のエキスパートが指摘した潜在的危険性と死亡統計の兼合いでワクチン使用方針を決めるべきだ。

天橋立 〜 傘松公園と天橋立ビューランド

天橋立には傘松公園と天橋立ビューランドの2ヶ所の展望所がある。撮った写真を地図と合わせてみた。

新型コロナウイルスRNAワクチン:ファイザー BNT162b2

RNAワクチンは免疫原性抑制のため修飾塩基を使用、デリバリーのためのLNPはpHによって陽イオン化する脂質を利用している。BNT162b2は第III相試験で有効率95%という良好な成績をあげた。

他の演奏家のシューベルト演奏

他の演奏家の演奏(シューベルト即興曲集作品90)を紹介します。 現在の演奏家ではマリア・ジョアン・ピリス Maria João Pires(1944−)が叔母と似たスタイルの演奏をしています。こちらのほうがマイルドです。作品90−4は21分40秒からです。 ww…

新型コロナウイルスPCR検査: Ct値と検体種について

新型コロナウイルスPCR検査のCt値と発症後経過時間及び感染力との関係についての調査研究を紹介する。また検体種によってウイルス検出率が異なるが、鼻咽腔綿棒採取方式はまずまずの検出率である。

藤村るり子 シューベルト演奏

最近 YouTube 「おすすめ」でブレークしました。シューベルト 即興曲 op. 90-4。

Come in sight

”come in sight”は日本語にすると「見えてくるもの」という意味です。 何かをじっとみていると人の顔のように見えてくることはありませんか。例えば月のクレーター。じっと見ているとうさぎにみえたり、女の人の横顔にみえたり。

血中腫瘍DNAのPCR増幅:デジタルPCRの応用

通常PCRによる遺伝子検査ではリアルタイムPCRを用いる。しかしリキッドバイオプシーでの標準はデジタルPCRである。リキッドバイオプシーでは微量の変異を検出する必要があり、リアルタイムPCRの感度では不十分なためである。

EGFR希少変異群:エクソン19欠失、L858R以外の変異

肺癌のEGFR変異には頻度の低い変異があるが、EGFR-TKIの世代によって治療効果が異なる。アファチニブは主要変異とほぼ同等の効果がある。

コーヒーのがん抑制効果

最近大腸がん患者についてがんの進行とコーヒー摂取の関連性について2つの研究が発表された。どちらの研究でもコーヒー摂取により病勢の進行を軽減する効果があった。

KRAS阻害剤:AMG510(sotorasib)

ようやくAMG510(一般名 sotorasib)を初めとする実臨床で使用できるKRAS阻害剤が現れた。これらの阻害剤はKRAS G12Cの置換したシステインと阻害剤のジスルフィド結合を利用している。従って他の変異には対応できない。

時空間再現装置

21世紀(〜2020年まで)の最大の発明は、iphone等ではなくタイムドメインスピーカーだ、と考えている。スピーカーの範疇を超えた音の再現力があり、時空間再現装置と呼んだほうがよい。 奈良先端科学技術大学院大学に隣接して高山サイエンスプラザとい…

ピロリ菌除菌の効果

胃粘膜は、萎縮性胃炎から腸上皮化生に進行し胃癌に至る、と考えられている。ピロリ菌Helicobacter Pyroliはこの過程を促進する。最近韓国とコロンビアのピロリ菌除菌の効果に関する報告があった。

オペラへの関心

自分に褒美、ということなら、特別な出費が必要な買い物、食事、旅行といったところではないだろうか。ただし自身は高価な出費は、よく考えた後決心するので、褒美という感覚で行うことはあまりない。しかし全くないか、というとそうでもない。以前の記事に…

分子バーコードによる分子数計測:バーコード内エラー処理

分子バーコードによる分子数計測の説明がわかりにくい、という指摘があったので、別の説明を試みた。

ヒト免疫不全ウイルス

ヒト免疫不全ウイルスは後天性免疫不全症候群 (Acquired immunodeficiency syndrome, AIDS) の病因で、CD4陽性細胞に感染し破壊する。リンパ球(ヘルパーT細胞)、単核球、マクロファージがCD4陽性である。

診断の統計学的性質

患者の臨床因子は確率論的に挙動するが、診断は決定論的である。すなわち決定論的に予測された挙動を取らない患者が必ず存在する。

DNAミスマッチ修復と腫瘍変異負荷:免疫チェックポイント阻害剤の効果予測因子

DNAミスマッチ修復異常と腫瘍変異負荷は免疫チェックポイント阻害剤の効果予測因子である。KEYNOTE-158は、大腸癌以外の固形癌についてペンブロリズマブについてこれらの予測因子を評価した。試験結果に基づき追加適応が米国承認されている。

第61回日本肺癌学会学術集会関連情報 〜 肺がんコンパクトパネル、GM管

第61回日本肺癌学会学術集会出の発表演題の関連情報を掲載します。

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 Wiener Philharmoniker

第58回大阪国際フェスティバル2020 ワレリー・ゲルギエフ指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 日時:2020年11月6日(金)19:00開演(18:00開場) 会場:フェスティバルホール 指揮:ワレリー・ゲルギエフ 独奏:堤剛(チェロ) デニス・マツーエフ(…

がん薬物療法における精密医療の役割

奈良先端科学技術大学院大学バイオサイエンス領域「がん生物学シリーズ」講義補助資料。がん薬物療法における遺伝子情報の役割について説明します。固形がんでは、とくに肺がんと乳がんで遺伝子情報が治療方針決定に重要です。

アイキャッチ画像 〜 エヴァンゲリオン風

初版(2020年8月1日) ドメインを precision-medicine.jp に変更したので、ブログ専用アイキャッチ画像も自前のものを用意しよう、と考えた。私のブログ記事では多くの画像を使っているが、ネット上の学術雑誌から取ってきたものが多い。学術雑誌は従…

ROS1融合遺伝子陽性肺癌とその治療薬:クリゾチニブ、ロルラチニブ、エヌトレクチニブ

ROS1融合遺伝子陽性非小細胞肺癌にはクリゾチニブが用いられてきた。新しい薬剤であるロルラチニブとエヌトレクチニブはクリゾチニブと異なり、中枢神経系への浸透がよい。最新の融合遺伝子のリストも掲載する。

次世代シークエンサー:精密医療・ゲノム医療の必須技術

精密医療やゲノム医療では遺伝子検査パネルを使いますが、これは次世代シークエンサーを使う検査です。次世代シークエンサーはヒトゲノムの全遺伝情報を一度に決定できる強力な技術で、現在のバイオサイエンスにとって必須の技術です。