精密医療電脳書

分子標的薬 コンパニオン診断 肺がん ウイルス 人類観察

第119回肺癌学会関西支部会:堺市立総合医療センター病理診断科のコンパクトパネル使用実績など

2204年3月2日に第119回肺癌学会関西支部会が神戸商工会議所で開催された。

肺がんコンパクトパネル7遺伝子版保険収載と出検数予測

肺がんコンパクトパネルが2月28日に保険適用になり、検査サービスが開始されることになった。2024年度の出検数はおよそ10,000件と予測している。

肺がんコンパクトパネル論文集

細胞診検体を用いた肺がんコンパクトパネルの単施設比較研究が4報になった。聖マリアンナ医科大学(163症例)、姫路聖マリア病院(10症例)、東大阪医療センター(56症例)、大阪国際がんセンター(96症例)。

クァルテット・インテグラ演奏会:ベートーヴェン弦楽四重奏曲第14番のヒント

クァルテット・インテグラの 演奏会で第14番が傑作と呼ばれる所以がようやくわかった。

肺がんコンパクトパネル3遺伝子追加承認

肺がんコンパクトパネルの残っていた3遺伝子(BRAF, KRAS, RET)が追加承認された。重要なポイントは、現行の検査レポートにこの3遺伝子の検査結果も記載されており、この検査結果を直ちに診療に使うことができる。

どの企業がグレイルを買収するだろうか?

イルミナ社は2021年にスピンオフベンチャーのグレイルを買収したが、最近売却を決定した。

佐川美術館「ガウディとサグラダ・ファミリア展」:サクラダ・ファミリアに感じた違和感の原因を探る

1990年にバルセロナを訪れたが、各所にガウディの建築が散在していて、簡単に回れるところは全部回って見学した。他では見れない独特な建築で強い印象を持った。サグラダファミリアも見たが、その時はファザードが一つと塔が数本で、現在のものとは全く…

ビジネスの視点から:遺伝子検査パネル、リキッドバイオプシー、新型コロナウイルスワクチン

医学の先端的研究の多くは、民間企業との連携が不可欠だ。しかし民間企業は利益追求が本来の目的であるため、医学研究に色々な影響を及ぼしている。営利企業のほうがアカデミアよりも強いため、科学者よりも投資ファンドや市場のほうが的確な評価を下すこと…

cPANEL試験:細胞診検体を用いた肺がんコンパクトパネルの前向き評価

第64回日本肺癌学会学術集会。肺がんコンパクトパネルの多施設前向き性能試験(cPANEL試験)の発表。細胞診検体でFFPE検体を用いた既存品を上回る成功率と変異検出率を達成した。

GM管

GM管は核酸保存液を封入した生検組織採取用容器(ジーンメトリックス会社案内)で、現在のところ肺がんコンパクトパネルとのみセットで使用可能である。主成分は高濃度硫酸アンモニウム水溶液で、RNA及びDNA分解酵素の働きを阻害する。

イスラエルは何故ハマスの攻撃を察知できなかったのか

ハマスは長らくイスラエルから支援を受けており、これまでのハマスのテロ攻撃はイスラエル承知の小規模なものだった。今回は、イスラエルの予想を覆す大規模なものだったので、意表を突かれた、ということだろう。

ロシアの核戦略:「沈黙の艦隊」戦略とカラガノフ戦略

ロシアの核戦略は、西側の同盟体制の破壊が目的である。またロシアと北朝鮮との関係は「沈黙の艦隊」の核戦略と似たところがある。

5類改変後の新型コロナウイルス 〜 ワクチン接種後心筋炎、ウイルス研究所流出説

新型コロナウイルスが5類になってから、メディアの報道内容が大きく変化した。感染者数の報道はなくなり、従来のようなワクチン接種を推進する報道も激減した。それとともに各種の情報開示も進んでいる。重要なトピックスにワクチン接種後心筋炎とウイルス…

中東からみた脱ドル化とBRICSの台頭 〜 国際金融資本の長期的計画である

中東の識者によると、脱ドル化とBRICSの拡大はゴールドマン・サックス等国際金融資本の長期計画の結果である。

肺がんコンパクトパネル論文集(2023年9月)

現時点で出版されている論文をまとめた。

オーケストラ実演と録音の乖離に関する考察

録音再生で自身の音楽に対する欲求はほぼ完全に満たされているため、コンサートに行く動機、必要性がなくなった。昨年までコンサートに行くことは殆どなかったが、今年になって昔の友人の誘いで再びコンサートにいくようになった。在阪のオーケストラのコン…

ロンネフェルト スリーピングポット

ロンネフェルトRonnefeldtというドイツの高級紅茶メーカーがある。オリジナルブレンドのアイリッシュモルトはロンネフェルトの代表的オリジナルブレンドだが、ミルクティーにすると、イギリスのバブでよくでてくるベイリーズのアイリッシュ・クリームの雰囲…

肺がんコンパクトパネル 〜 高感度のからくり

次世代シークエンサーの変異検出の感度は自由に調整できる。感度は同じ断片を読むシークエンスのリード数に依存しており、リード数を増やすだけで感度が上がる。一方、PCRによる検出法では感度調整をする決まった方法はない。

無調音楽

芸術に造詣が深い友人の薦めで、いずみシンフォニエッタ大阪の演奏会へ行った。生誕70年、80年、90年、100年の作曲家を集めた特集だ。 新・音楽の未来への旅シリーズ いずみシンフォニエッタ大阪 第50回定期演奏会 「50回記念 ―生誕60,70,80,90,100…

将棋AI 〜 続き

羽生善治九段と成田悠輔准教授のAIに関する対談があり、大変面白かった。前編と後編があるが、AIに対する話は前編に集中しています。 www.youtube.com chatGPTによって、はじめてAIが一般社会に大きな影響を与え始めたが、将棋界はそれよりもずっと早い時期…

抗体薬物複合体 Antibody Drug Conjugate 〜 肺癌関係 ASCO2023

抗体薬物複合体 Antibody Drug Conjugate は、この2−3年急速に市場に現れてきた新しいタイプの抗がん剤だ。日本にとって重要なのは、第一三共が高い技術を持っている点で、トラスズマブ デルクステカンも第一三共により開発された。

米国遺伝子特許無効化から10年

10年前の6月に米国最高裁が有名なミリアッド裁判の判決を下し、その結果遺伝子特許は事実上無効となった。この特許無効化がなければ、現在の遺伝子検査の興隆はなかった。

KRAS阻害剤 ASCO2023

KRAS G12C阻害剤は、TKIと比較すると現時点では効果はほどほどだが、化学療法との併用や新規薬剤など新しい可能性を示唆する研究が現れている。

非小細胞肺癌の術前術後補助療法:ペンブロリズマブとオシメルチニブ(ASCO 2023)

ペンブロリズマブの術前補助療法への使用は有効だが、オシメルチニブの方は効果が少ない。大規模試験の結果が待たれる。

EGFRのタンパク質構造の特徴:主要変異の活性化メカニズム

EGFRのタンパク質構造の特徴をまとめた。

将棋AIと人間の共存:棋士の進化と将棋界の変化

人間の棋士は将棋AIのエミュレーター(模倣装置)であり 、エミュレーションの性能によって勝負がきまることになる。

タンパク質構造にもとづくEGFR変異の新しい分類

EGFR変異は、細胞株の実験と構造モデル解析により、古典的変異、PACC変異、Ex20ins-L変異、T790M様変異の4つのサブグループに分けられる。各サブグループは、第一世代から第三世代までのEGFR-TKIやEx20ins活性化型のTKIに対する感受性や選択性が異なる。

新薬開発が危機に陥っている理由とその影響

製薬業界は新薬開発にかかる費用を回収できなくなっている。創薬が容易で対象患者が多い分野がすでに開発されてしまい、創薬が困難で対象患者が少ない分野が残ってしまったためだ。

量子ビットの確率振幅について理解する

量子ビットは、0と1の重ね合わせ状態を持つことができる情報の単位だ。この重ね合わせ状態は、確率振幅という数値で表される。確率振幅は複素数であり、大きさだけでなく位相という角度も持つ。確率振幅が量子コンピュータを理解する鍵だ。

地球外知性は地球に来ているのか?

宇宙には私たちと同じように知能を持った生き物がいるのでしょうか?もしそうなら、彼らは地球に来ているのでしょうか?このような問いに答えるのは難しいですが、科学的な観点から考えてみましょう。