精密医療電脳書

分子標的薬 コンパニオン診断 肺がん ウイルス 人類観察

2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧

KRAS阻害剤:AMG510(sotorasib)

ようやくAMG510(一般名 sotorasib)を初めとする実臨床で使用できるKRAS阻害剤が現れた。これらの阻害剤はKRAS G12Cの置換したシステインと阻害剤のジスルフィド結合を利用している。従って他の変異には対応できない。

時空間再現装置

21世紀(〜2020年まで)の最大の発明は、iphone等ではなくタイムドメインスピーカーだ、と考えている。スピーカーの範疇を超えた音の再現力があり、時空間再現装置と呼んだほうがよい。 奈良先端科学技術大学院大学に隣接して高山サイエンスプラザとい…

ピロリ菌除菌の効果

胃粘膜は、萎縮性胃炎から腸上皮化生に進行し胃癌に至る、と考えられている。ピロリ菌Helicobacter Pyroliはこの過程を促進する。最近韓国とコロンビアのピロリ菌除菌の効果に関する報告があった。

オペラへの関心

自分に褒美、ということなら、特別な出費が必要な買い物、食事、旅行といったところではないだろうか。ただし自身は高価な出費は、よく考えた後決心するので、褒美という感覚で行うことはあまりない。しかし全くないか、というとそうでもない。以前の記事に…

分子バーコードによる分子数計測:バーコード内エラー処理

分子バーコードによる分子数計測の説明がわかりにくい、という指摘があったので、別の説明を試みた。

ヒト免疫不全ウイルス

ヒト免疫不全ウイルスは後天性免疫不全症候群 (Acquired immunodeficiency syndrome, AIDS) の病因で、CD4陽性細胞に感染し破壊する。リンパ球(ヘルパーT細胞)、単核球、マクロファージがCD4陽性である。