NHK が研究室に取材に来たとき、私の机の上にはマシュマロが置いてあった。スタッフの人に「これ置いておいて大丈夫ですか?」と尋ねたところ、「大丈夫です」という答えであった。てっきり編集のときにカットしてくれるのか、と思いきや、実際に放映された…
分子バーコード技術は次世代シークエンサーのエラーを激減させる決定的な技術であるが、バーコード内にもエラーが入る、という原理的な問題を抱えている。解決法には限定数のバーコード・セットを作成する方法と3種類の塩基でバーコードを作る方法がある。
数年前電王戦で棋士が将棋ソフト(以降将棋AI)と対決して圧倒されたのち、以降AIとの対決は行わない、ということになった。AIのほうが人の頭脳よりも強いのは明らかになったため、直接対決の意義はなくなった、というのが理由である。その後将棋界はどのよ…
乳癌も肺癌とともに精密医療が日常診療に定着している。治療薬選択のアルゴリズムの中心はホルモン受容体の有無とHER2過剰発現だが、他に遺伝子発現による悪性度診断、BRCA1/2変異検出による遺伝素因検査がある。
諸用の帰りに映画館で見てきた。強い感動を与えるアニメーション映画。 violet-evergarden.jp 第一次世界大戦頃のヨーロッパに似た仮想世界で、主人公の置かれた環境も極端。また原作者が若い人のようで、恋人との関係や親子関係の描き方も単純で仮想的だが…
初期のオシメルチニブの適応である第1及び第2世代EGFR-TKI治療後T790M陽性非小細胞肺癌患者では、T790M変異検査が重要であった。T790Mをリキッドバイオプシーで検査する場合、最も成功率が高いタイミングはPD後約3ヶ月であった。
VEGF/VEGFR阻害剤は腫瘍の血管新生を妨害する。代表的な薬剤がベバシズマブ(アバスチン)で転移性大腸癌に化学療法と併用する。他にアフリベルセプト、ラムシルマブ、レゴラフェニブ等がある。眼科領域では滲出型加齢黄斑変性症に用いる。
[一般的注意] 映画の結末に関する内容が含まれているので、鑑賞予定の人は注意すること。 [遺伝子解析技術に興味のある人への注意] EXOは exonuclease とは全く関係はない。 EXO(原題:Alien Invasion: S.U.M.1)は2017年のドイツの映画。アマゾンプラ…
2020年FDAはRET阻害剤selpercatinibとpralsetinibを承認した。対象疾患はRET融合遺伝子陽性非小細胞肺癌である。Selpercatinibは肺癌に加えRET遺伝子異常を持つ甲状腺癌も適応である。
次世代シーケンサーの読み取り精度向上に関する3つのトピックス、DNA損傷:酸化(8-オキソグアニン)と脱アミノ化、耐熱性DNAポリメラーゼ、分子バーコード技術について解説した。
オシメルチニブによるEGFR変異陽性非小細胞肺癌完全切除後の補助療法で、顕著な無病生存の延長が認められた。これを受けてFDAは同治療法を画期的治療 breakthrough therapy に指定した。
ワクチンには3種類のアプローチがある:ウイルスの接種;ウイルスの部品の接種;ウイルスの部品(スパイク蛋白)を人体の中でつくる。最終臨床試験と規制の現状についてもまとめた。
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