精密医療電脳書

分子標的薬 コンパニオン診断 肺がん ウイルス 人類観察

タンパク質構造にもとづくEGFR変異の新しい分類

EGFR変異は、細胞株の実験と構造モデル解析により、古典的変異、PACC変異、Ex20ins-L変異、T790M様変異の4つのサブグループに分けられる。各サブグループは、第一世代から第三世代までのEGFR-TKIやEx20ins活性化型のTKIに対する感受性や選択性が異なる。

新薬開発が危機に陥っている理由とその影響

製薬業界は新薬開発にかかる費用を回収できなくなっている。創薬が容易で対象患者が多い分野がすでに開発されてしまい、創薬が困難で対象患者が少ない分野が残ってしまったためだ。

量子ビットの確率振幅について理解する

量子ビットは、0と1の重ね合わせ状態を持つことができる情報の単位だ。この重ね合わせ状態は、確率振幅という数値で表される。確率振幅は複素数であり、大きさだけでなく位相という角度も持つ。確率振幅が量子コンピュータを理解する鍵だ。

地球外知性は地球に来ているのか?

宇宙には私たちと同じように知能を持った生き物がいるのでしょうか?もしそうなら、彼らは地球に来ているのでしょうか?このような問いに答えるのは難しいですが、科学的な観点から考えてみましょう。

肺がん遺伝子検査の現状打開について:Bing AIは肺がんコンパクトパネルを推薦、Bardはリキッドバイオプシー等の新しい技術を提案

Bing AIとBardでは明確に性能が異なる。Bing AIは専門家的で、会話スタイルの選択で見解の保守性、先進性が異なってくる。Bardは一般人の考え方をする。

いろいろな国がドル基軸通貨を避けたい理由:ヘッジファンドによる国家通貨への攻撃を防ぎたい

ドル基軸通貨体制を避けたい国が多い理由として、ヘッジファンドによる国家通貨への攻撃がある。最初に妙佛 DEEP MAXが指摘、それを補足する説明がモハPチャンネルであった。

ドル基軸通貨制へのペトロダラーシステムの関与:perplexity aiを使った情報収集

質問の仕方で返答の論理を変更するようだ。今回の場合は、相対する質問を行い、それを比較させることで、求めていた情報に到達できた。

三体:基礎物理学実験へ介入する地球外文明の話

「三体」は中国のSF作家劉慈欣が2008年にかいたSF小説で、日本語訳は2019年に出版されている。当時ベストセラーになり、科学者の間でも評判になった。この度遅ればせながら読んだ。先日アマゾンプライムで「接続された未来 - ペリフェラル」を見たが…

肺がんコンパクトパネル論文集

肺がんコンパクトパネルの論文がDiagnostics誌に掲載された。本論文以外にこれまで発表された関連論文をまとめた。

ペリフェラル ~接続された未来~ :パラドックスのないタイムトラベル系ドラマ

「 ペリフェラル ~接続された未来~ The Peripheral」は、Amazonプライム・ビデオで配信されているSFドラマだ。原作はウイリアム・ギブソンの小説で、現在のノースカロライナと未来(70年後?)のロンドンが舞台である。タイムトラベル、シミュレーション、…

中国の「双循環」戦略:米中デカップリングの中国側

米中の経済デカップリングについて米国側の施策、特に半導体規制は日本でも大々的に報道されている。しかし米国側だけではなく、実は中国の方もデカップリング施策を行っている:それが「双循環」戦略(Dual Circulation Strategy)だ。

トラスツズマブ デルクステカンはHER2低発現乳癌にも効果がある

トラスツズマブ デルクステカンはHER2低発現乳癌にも効果があるので、肺癌についてもHER2変異の有無にかかわらず、この薬剤は奏功するのではないか。この場合トラスツズマブはデリバリーにのみ用いることになる。

連続爆弾殺人犯の文明論:セオドア・カジンスキーはAIのつくる社会を予測していた

セオドア・カジンスキーは十七年間のテロ活動で三人の死者、多くの負傷者が出した連続爆弾殺人犯である。彼は「産業社会とその未来」という論文をニューヨーク・タイムズとワシントン・ポストにだしたが、その中で自動生成AIから予想できる近未来の社会を的…

肺がんコンパクトパネル検体受付開始

すでに大手検査会社3社経由で肺がんコンパクトパネルの検体受付が始まっている。

フルトヴェングラーのバッハ観:chatGPTによるでたらめなレポート

フルトヴェングラーがバッハをロマン派と考えていたことについて、chatGPTにネットでの調査を頼んだら出鱈目な回答を返してきた。対象的にperplexity AIは適切な文献にたどり着き、的確な回答を返してきた。

シリコンバレー銀行破綻 ~ 続き(2):BTFP

先日FRBは利上げを行ったが、それと同時に銀行の預金保護のため新しい融資プログラムBank Term Funding Program(BTFP)を開始した。素人目には金融引締を行いながら、緩和するという泥縄的アクションにしか見えないのだが。

ゲノム医療への疑問

がんゲノム医療におけるエキスパートパネルは品質管理が困難という点で、システム上の弱点になっている。しかし、そもそもゲノム医療の患者治療上のメリットが不確かなので、そのあたりのエビデンス収集がまず第一だろう。

2020年から2050 年までのがんの経済的コストの予測

がんによる死亡は人口を減少させ、労働年齢の人口を減らす。罹患すると生産性は低下、欠勤が増加する。がん患者がいる世帯は、貯蓄の一部を自己負担の治療費に充てることになる。がん治療費の保険負担分は、国によって健康保険の制度は異なるが、一般的に民…

ALK融合遺伝子陽性肺癌 ~ 融合遺伝子タイプと治療薬

ALK陽性肺がんは、非小細胞肺がん(NSCLC)の一種で、ALK遺伝子が他の遺伝子(多くはEML4)と融合することにより、肺細胞の異常な増殖と挙動を引き起こすことで発症します。ALK陽性肺がんは、肺がん全体の約5%を占め、若い患者さんに多く、約半数が50歳以前…

国際石油会社(IOC)と国営石油会社(NOC)~ perplexity aiによる情報収集

自動文章生成AIの一つであるperplexity aiを使ってIOCsとNOCsについて調べてみた。

シリコンバレー銀行破綻 ~ 続き

シリコンバレー銀行の預金は全額保護される。リーマン・ショック後に成立したDodd-Frank法により税金を使って救済することができなくなっているので、米国債を担保にして融資枠を増やすようだ。しかし、FRBが利下げすれば、インフレが加速するので、結局納税…

シリコンバレー銀行急速破綻の原因

シリコンバレー銀行(Silicon Valley Bank, SVB)の破綻は、預金しているスタートアップ企業やベンチャーキャピタルの預金引き出しの取り付け騒ぎが原因だが、破綻まで2日とスピードがすごく早い。調べてみたら多くの企業がSVBのみに資産を預けていてリスク…

ArcherMET製造終了

肺癌のコンパニオン診断薬の一つであるArcherMETが製造販売会社Ivitae, Inc.の経営方針の変更のため、製造終了することになり、肺癌を取り巻く医療界に激震が走った。

トラスツズマブ デルクステカンのHER2変異陽性非小細胞肺癌への効果

トラスツズマブ デルクステカンTrastuzumab Deruxtecan(旧名 T-Dxd、開発コード:DS-8201)はトラスズマブとトポイソメラーゼI阻害剤デルクステカンの複合体であり、デルクステカンは細胞内で細胞死を引き起こす(抗体薬物複合体(antibody drug conjugate,…

製薬業界のビジネスモデルは崩壊している

最近のの分析では、製薬業界全体の内部収益率は2020年にはゼロになっている。現在のビジネスモデルでは、すでに儲からない業界になっている可能性がある。

肺がんコンパクトパネル保険収載

肺がんコンパクトパネルが2023年2月13日に保険適用になり、検査サービスが開始されることになった。

エンドゲーム

Endgame (Stable Diffusion) 年末年始には戦略シミュレーションゲームに熱中していた。タクティクスオウガリボーンというゲームだが、オリジナルは1995年のタクティクスオウガで2度目のリメイクだ。碁盤のような升目上のフィールドで味方側のキャラクタ…

肺がんコンパクトパネル製造販売承認及びプレプリント改訂版アップロード

2022年11月16日、私達が研究開発してきた肺がんコンパクトパネルの承認が厚生労働省から降りた。 会社名 : 株式会社DNAチップ研究所販売名 : 肺がん コンパクトパネルⓇ Dxマルチコンパニオン診断システム一般的名称 : 体細胞遺伝子変異解析プログ…

ドライバー変異のない非小細胞肺癌のASCO診療ガイドライン - 2022年版

ドライバー変異のない非小細胞肺癌のASCO - Ontario Health (Cancer Care Ontario) の診療ガイドラインの最新版が米国臨床腫瘍学雑誌に掲載された。

自傷的経済抑制は金融経済崩壊のカモフラージュ ~ 様々な状況証拠

Economy Crisis by Salvador Dali (Stable Diffusion) 金融経済をベースに現在の社会現象を分析したエドワード・ダウド氏のインタビューは、現状を最も矛盾なく説明している(自傷的経済抑制の説明:金融経済崩壊のカモフラージュ - 精密医療電脳書; グレー…