精密医療電脳書

分子標的薬 コンパニオン診断 リキッドバイオプシー 肺がん 乳がん ウイルス

EGFR exon 20 insertion エクソン20挿入 治療薬開発:amivantamab、オシメルチニブ、ポジオチニブ、TAK-788

エクソン20挿入はEGFR変異中約6%である。第一世代及び第二世代EGFR-TKIは効果がないが、新しい抗体薬 amivantamab、オシメルチニブ、ポジオチニブ poziotinib、TAK-788 の可能性が検討されている。

BRAF阻害剤:ベムラフェニブ、ダブラフェニブ、エンコラフェニブ

BRAF阻害剤ベムラフェニブ(ゼルボラフ)、ダブラフェニブ(タフィンラー)、エンコラフェニブ(ビラフトビ)はV600E変異陽性腫瘍に用いるが、MEK阻害剤(メラノーマ、非小細胞肺癌)あるいは抗EGFR抗体(大腸癌)を併用する。

PCRに必要なアイテム 〜 耐熱性DNAポリメラーゼと遺伝子増幅装置

PCRで使う好熱性菌由来のDNA合成酵素について解説します。またPCRを行う装置(遺伝子増幅装置)についても解説します。

PARP阻害剤 : オラパリブ等 〜 DNA損傷修復機構を阻害する分子標的薬

PARP阻害剤は、DNA損傷修復機構を阻害する分子標的薬である。国内ではオラパリブ(リンパーザ)のみだが、米国では他にルカパリブ、ニラパリブ、タラゾパリブが承認されており、卵巣癌、乳癌、前立腺癌に対して適応がある。

EGFR exon 19 deletion エクソン19欠失:サブタイプとキナーゼ活性化メカニズム

エクソン19欠失には多くのサブタイプがあり、サブタイプのカバー率が検査性能に影響する。分子動態シミュレーションによれば、エクソン19欠失により構造が安定しキナーゼ活性が上昇する。

虚構推理 〜 フェイクの力

虚構推理。原作者城平京のアニメ。最近テレビ放送されていたが、アマゾンプライムで視聴。原作は読んでいない。虚構推理ではフェイクが「鋼人七瀬」という凶暴な怪異を生み出したが、現実は遥かに凶悪だ。「ナイラ証言」を思い出す。

リキッドバイオプシー 〜 がん患者にやさしい新しい検査法

リキッドバイオプシーは、がん組織の採取(生検:バイオプシー)なしに血液で遺伝子検査あるいは遺伝子情報解析を行う方法です。精密医療や早期診断への応用が期待されています。

精密医療 〜 遺伝子情報による治療法の選択

精密医療は遺伝子情報に基づいて治療法を選択するがん治療のことであり、肺がんと乳がんについては日常診療になっています。オバマ元米国大統領が2015年の一般教書演説で提唱した新しい医療コンセプトです。

マンマプリント MammaPrint:化学療法を回避可能かどうか診断する

早期乳癌では臨床及び病理所見で悪性度が低い場合、ホルモン療法のみで過剰な術後化学療法を行わない。マンマプリント MammaPrintは、化学療法省略のリスク評価のために開発された、遺伝子発現プロファイルを用いた検査法である。

新型コロナウイルスワクチン 〜 期待と現実のギャップ・フィリング

新型コロナウイルスワクチンへの期待は大きいが、これまでのワクチン候補の多くは最終試験で効果がなく、そのため政府機関に承認されたワクチンは全体の1割程度である。このギャップはどうなるのか。

MET阻害剤:テポチニブ、カプマチニブ

2020年になってMET阻害剤が初めて2020年になってMET阻害剤テポチニブ(商品名:テプミトコ)とカプマチニブ(タブレクタ)が承認された。いずれもMETエクソン14スキッピング陽性の進行性非小細胞肺癌が対象疾患である。対象患者の頻度は3−4%と…

ロシアン・ティー・タイム

先日の記事(シカゴ、5月29日)の続き。シカゴ滞在時、必ずロシアン・ティー・タイムというロシア料理店を訪れることにしている。私の訪米の目的は、実はASCO参加だけではなく、シカゴ交響楽団を聴くことだが、ロシアン・ティー・タイムはいつも泊まって…

シカゴ、5月29日

本日シカゴへ向けて立つ予定だった。しかし新型コロナのため行けなくなった。 医学の世界での最大のイベントのひとつ、米国臨床腫瘍学会年次総会(通称ASCO)は毎年5月末から6月はじめにかけてシカゴのマコーミック・プレイスで開かれる(昨年までは)。世…

PCR検査

検査法や分析技術の評価のために、感度、特異度、陽性適中率、陰性適中率の4つの指標がある。がん検診のように陽性者が少ない集団では特異度が重要になる。新型コロナウイルスの場合PCR検査の目的は単一ではなく、経過に従い変化している。

アビガンの抗インフルエンザ作用 〜 臨床試験と動物実験

現在アビガンの新型コロナウイルス感染症に対する臨床試験が続けられているが、インフルエンザに対してはどの程度効くのだろうか。臨床試験の結果は微妙で、特にタミフルと比較すると明確に効きが悪い。

研究の概要

2020年3月の寄附講座終了に伴い、研究内容に関する情報をこのブログへ移動します。主な研究テーマ;1.非侵襲性個別化医療、2.高精度塩基配列決定技術の開発、3.肺癌用高感度遺伝子検査パネルの開発。