
昨日の続き。
スタートアップ企業がシリコンバレー銀行を選んでいた理由には以下のものがある(
https://twitter.com/tmiyatake1/status/1634399735149920258)。
・SVBから借入する条件としてSVB口座にほとんどの資金を入れておかないといけなかった。ただしゼロ金利の時期はベンチャーキャピタルがスタートアップ企業への投資を優先したため、SVBからの融資は必要なかった。このことがSVBの長期国債への投資、そして破綻につながるわけだが。
・創業者がSVBから金融サービスを受けていた。
・多くのスタートアップがSVBを使ってた。
・海外起業家だとあまり他のオプションがなかった。
ツイッターを見ていても、スタートアップ企業が資産を分散していなかったことに対する批判は多い。
シグネチャー銀行も破綻したが、米政府は両行にたいして預金保護を迅速に決定した。
www.nikkei.com
地方銀行の破綻がどのように地域経済を破壊するか、ということについては、北海道拓殖銀行がモデルケースになっており、各国の管理当局は徹底的に研究しているとのこと(https://twitter.com/TrinityNYC/status/1634753032771579906)。現在米国ではリーマン・ショック後に成立したDodd-Frank法により税金を使って救済することができなくなっているので、米国債を担保にして融資枠を増やすようだ。しかし、もしもFRBが利下げすれば、インフレが加速するので、結局納税者負担になるのだが。