Trop-2(別名Tumor-associated calcium signal transducer 2, TACSTD2)はEpCAMと類似した構造をとる膜タンパク質であるが、生体内での機能はよくわかっていない。高発現が複数の癌腫で予後不良と相関していることから、分子標的薬が開発されている。本稿で…
新型コロナウイルスのパンデミックとウクライナ侵攻後の社会は、これまでとは違ったものになる、と多くの人が考えているが、はっきりした発言がなされることはあまりなかった。社会の様相に経済は大きく影響するが、3月6日にクレディ・スイスCredit Suisse…
ウクライナ侵攻後の欧州でのエネルギー危機は西側が故意に引き起こしたものであり、自傷的経済抑制というべきものだ、と以前の記事で述べた。食料に関しても、ウクライナ・ロシアは世界の穀倉地帯であり、世界的な食糧危機を引き起こす、と言われている(ウ…
COAST第II相試験は、デュルバルマブdurvalumabとオレクルマブoleclumabあるいはモナリズマブmonalizumab併用とデュルバルマブ単剤の比較で、併用療法の優位が示唆された。
現時点(2022年5月)での個人的な見解をまとめた。 パンデミック SARS-CoV-2は遺伝子改変されたウイルスなので、このパンデミックは人災だ。ウイルスの塩基配列の解読では、自然発生である可能性は非常に低く、人為的に改変された、とするのが最も納得…
アテゾリズマブは術後補助療法において明らかに無病生存期間の延長する。とくにPDL-1 50%以上の患者で奏効率が高い。EGFR変異の有無は影響なさそうだ。
新型コロナウイルスとウクライナ侵攻により社会は激変した。グローバル経済とドル基軸通貨制は崩壊し、新しい経済体制に移行すると思われる。最近各国が行っている経済抑制政策は、新しい経済体制へ移行のために必要なステップかもしれない。
新たに開発されたstrand displacement polymeraseを用いたローリングサークル増幅に基づく高精度塩基配列決定法。Duplex sequencing の原理を応用している。
自分で研究上の情報収集では、情報の真偽について常時注意を払うが、一般社会で起こっていることは、ニュースサイトやTVの真偽は気にせず、だいたいは正しい、と考えてきた。もちろんときどき間違っていることもあるが、量としては少ないので、とくに注意し…
2022年4月時点での非小細胞肺癌の精密医療、すなわち治療薬選択アルゴリズムを記した。
204の国・地域のがんの発症と死亡が2010年から2019年にかけて、両者とも増加傾向にある。社会開発状況をみると途上国で増加傾向がより強い。
ロシアのウクライナ侵攻後の西側の経済制裁発動後、ドル覇権の凋落が始まった。ウクライナ侵攻の直接の影響よりも、ドル基軸通貨制の崩壊の方が世界にずっと大きな影響を与えるだろう。 どの国も予期しない大きな為替変動に対応するため外貨が必要である。他…
ロシアのウクライナ侵攻には、政治・軍事と経済の2つの戦線があり、経済戦線の趨勢は市民生活に直接影響を与える。この戦争で対峙しているのは誰だろうか? ロシア側はプーチン政権だが、政治・軍事の戦線で対峙するのは、ウクライナ政府ではなく米国政府、…
血中腫瘍DNAの検出に腫瘍特異的遺伝子変異ではなく遊離DNA断片長に注目した診断法である。極めた単純で初歩的な技術を使っている点が興味深い。
NATO加盟問題やウクライナの通常兵力などは緊急の問題ではないため、生物兵器など別の問題があったのではないか。侵攻開始とG7のロシア外貨準備凍結により、現在の国際金融経済システムは崩壊してしまった。ロシアは意図的に狙っていた可能性がある。
周りを見ているとコーヒーを愛飲する人が多いが、私は完全な紅茶派だ。ただ嗜好品に多大な労力を注ぐことはなく、簡便な方法を工夫している。紅茶の中ではアールグレイは特別で、普通の紅茶は和菓子には向かないが、アールグレイは和菓子でも楽しめるし、ま…
水谷豊の相棒20第14話「ディアボロス」を見て、ハスキルとコルトーのエピソードを思い出した。クラシック音楽に関係した最も悲しいエピソードだ。 アルフレッド・コルトー(左)、クララ・ハスキル(右)。 クララ・ハスキル(Clara Haskil, 1895 - 1960…
ネオがみる、機械がつくる仮想現実の世界。ネオは背後にあるアルゴリズムの動きを把握できる。マトリックス(1999)より。 マトリックス ・レザレクションズは2021年12月17日に公開されたマトリックス3部作(1999−)の続編だ。マトリックス…
オミクロン株は新型コロナウイルスの弱毒化生ワクチンとみなすことができる。生ワクチンでは、ウイルス全体に対する免疫ができるため、新たな変異株に対しても効果がある。オミクロン株流行の結果、真の集団免疫が得られるであろう。
3つの自然発生説と人工ウイルス説について説明した。齟齬なくオミクロン株の起源を説明できる仮説はない。
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