精密医療電脳書

分子標的薬 コンパニオン診断 肺がん ウイルス 人類観察

2023-01-01から1年間の記事一覧

中国の「双循環」戦略:米中デカップリングの中国側

米中の経済デカップリングについて米国側の施策、特に半導体規制は日本でも大々的に報道されている。しかし米国側だけではなく、実は中国の方もデカップリング施策を行っている:それが「双循環」戦略(Dual Circulation Strategy)だ。

トラスツズマブ デルクステカンはHER2低発現乳癌にも効果がある

トラスツズマブ デルクステカンはHER2低発現乳癌にも効果があるので、肺癌についてもHER2変異の有無にかかわらず、この薬剤は奏功するのではないか。この場合トラスツズマブはデリバリーにのみ用いることになる。

連続爆弾殺人犯の文明論:セオドア・カジンスキーはAIのつくる社会を予測していた

セオドア・カジンスキーは十七年間のテロ活動で三人の死者、多くの負傷者が出した連続爆弾殺人犯である。彼は「産業社会とその未来」という論文をニューヨーク・タイムズとワシントン・ポストにだしたが、その中で自動生成AIから予想できる近未来の社会を的…

肺がんコンパクトパネル検体受付開始

すでに大手検査会社3社経由で肺がんコンパクトパネルの検体受付が始まっている。

フルトヴェングラーのバッハ観:chatGPTによるでたらめなレポート

フルトヴェングラーがバッハをロマン派と考えていたことについて、chatGPTにネットでの調査を頼んだら出鱈目な回答を返してきた。対象的にperplexity AIは適切な文献にたどり着き、的確な回答を返してきた。

シリコンバレー銀行破綻 ~ 続き(2):BTFP

先日FRBは利上げを行ったが、それと同時に銀行の預金保護のため新しい融資プログラムBank Term Funding Program(BTFP)を開始した。素人目には金融引締を行いながら、緩和するという泥縄的アクションにしか見えないのだが。

ゲノム医療への疑問

がんゲノム医療におけるエキスパートパネルは品質管理が困難という点で、システム上の弱点になっている。しかし、そもそもゲノム医療の患者治療上のメリットが不確かなので、そのあたりのエビデンス収集がまず第一だろう。

2020年から2050 年までのがんの経済的コストの予測

がんによる死亡は人口を減少させ、労働年齢の人口を減らす。罹患すると生産性は低下、欠勤が増加する。がん患者がいる世帯は、貯蓄の一部を自己負担の治療費に充てることになる。がん治療費の保険負担分は、国によって健康保険の制度は異なるが、一般的に民…

ALK融合遺伝子陽性肺癌 ~ 融合遺伝子タイプと治療薬

ALK陽性肺がんは、非小細胞肺がん(NSCLC)の一種で、ALK遺伝子が他の遺伝子(多くはEML4)と融合することにより、肺細胞の異常な増殖と挙動を引き起こすことで発症します。ALK陽性肺がんは、肺がん全体の約5%を占め、若い患者さんに多く、約半数が50歳以前…

国際石油会社(IOC)と国営石油会社(NOC)~ perplexity aiによる情報収集

自動文章生成AIの一つであるperplexity aiを使ってIOCsとNOCsについて調べてみた。

シリコンバレー銀行破綻 ~ 続き

シリコンバレー銀行の預金は全額保護される。リーマン・ショック後に成立したDodd-Frank法により税金を使って救済することができなくなっているので、米国債を担保にして融資枠を増やすようだ。しかし、FRBが利下げすれば、インフレが加速するので、結局納税…

シリコンバレー銀行急速破綻の原因

シリコンバレー銀行(Silicon Valley Bank, SVB)の破綻は、預金しているスタートアップ企業やベンチャーキャピタルの預金引き出しの取り付け騒ぎが原因だが、破綻まで2日とスピードがすごく早い。調べてみたら多くの企業がSVBのみに資産を預けていてリスク…

ArcherMET製造終了

肺癌のコンパニオン診断薬の一つであるArcherMETが製造販売会社Ivitae, Inc.の経営方針の変更のため、製造終了することになり、肺癌を取り巻く医療界に激震が走った。

トラスツズマブ デルクステカンのHER2変異陽性非小細胞肺癌への効果

トラスツズマブ デルクステカンTrastuzumab Deruxtecan(旧名 T-Dxd、開発コード:DS-8201)はトラスズマブとトポイソメラーゼI阻害剤デルクステカンの複合体であり、デルクステカンは細胞内で細胞死を引き起こす(抗体薬物複合体(antibody drug conjugate,…

製薬業界のビジネスモデルは崩壊している

最近のの分析では、製薬業界全体の内部収益率は2020年にはゼロになっている。現在のビジネスモデルでは、すでに儲からない業界になっている可能性がある。

肺がんコンパクトパネル保険収載

肺がんコンパクトパネルが2023年2月13日に保険適用になり、検査サービスが開始されることになった。

エンドゲーム

Endgame (Stable Diffusion) 年末年始には戦略シミュレーションゲームに熱中していた。タクティクスオウガリボーンというゲームだが、オリジナルは1995年のタクティクスオウガで2度目のリメイクだ。碁盤のような升目上のフィールドで味方側のキャラクタ…