精密医療電脳書

分子標的薬 コンパニオン診断 肺がん ウイルス 人類観察

2021-01-01から1年間の記事一覧

EGFR活性化に伴う構造変化 〜 L858RとT790Mについて

L858RはL858を含む疎水性アミノ酸クラスターの構造が不安定化することにより、非活性型の構造が不安定化する。L858R-T790Mの構造は野生型に近く、EGFR-TKIの結合能がATPと比べて低下するため耐性になる。

新型コロナウイルス 〜 死亡統計と開発者によるワクチン批判

超過死亡は米国で17万3300人、英国で8万5000人だが、日本では認められない。現在のワクチンは緊急使用許可の段階で承認はされていない。ワクチン開発のエキスパートが指摘した潜在的危険性と死亡統計の兼合いでワクチン使用方針を決めるべきだ。

天橋立 〜 傘松公園と天橋立ビューランド

天橋立には傘松公園と天橋立ビューランドの2ヶ所の展望所がある。撮った写真を地図と合わせてみた。

新型コロナウイルスRNAワクチン:ファイザー BNT162b2

RNAワクチンは免疫原性抑制のため修飾塩基を使用、デリバリーのためのLNPはpHによって陽イオン化する脂質を利用している。BNT162b2は第III相試験で有効率95%という良好な成績をあげた。

他の演奏家のシューベルト演奏

他の演奏家の演奏(シューベルト即興曲集作品90)を紹介します。 現在の演奏家ではマリア・ジョアン・ピリス Maria João Pires(1944−)が叔母と似たスタイルの演奏をしています。こちらのほうがマイルドです。作品90−4は21分40秒からです。 ww…

新型コロナウイルスPCR検査: Ct値と検体種について

新型コロナウイルスPCR検査のCt値と発症後経過時間及び感染力との関係についての調査研究を紹介する。また検体種によってウイルス検出率が異なるが、鼻咽腔綿棒採取方式はまずまずの検出率である。

藤村るり子 シューベルト演奏

最近 YouTube 「おすすめ」でブレークしました。シューベルト 即興曲 op. 90-4。

Come in sight

”come in sight”は日本語にすると「見えてくるもの」という意味です。 何かをじっとみていると人の顔のように見えてくることはありませんか。例えば月のクレーター。じっと見ているとうさぎにみえたり、女の人の横顔にみえたり。

血中腫瘍DNAのPCR増幅:デジタルPCRの応用

通常PCRによる遺伝子検査ではリアルタイムPCRを用いる。しかしリキッドバイオプシーでの標準はデジタルPCRである。リキッドバイオプシーでは微量の変異を検出する必要があり、リアルタイムPCRの感度では不十分なためである。

EGFR希少変異群:エクソン19欠失、L858R以外の変異

肺癌のEGFR変異には頻度の低い変異があるが、EGFR-TKIの世代によって治療効果が異なる。アファチニブは主要変異とほぼ同等の効果がある。

コーヒーのがん抑制効果

最近大腸がん患者についてがんの進行とコーヒー摂取の関連性について2つの研究が発表された。どちらの研究でもコーヒー摂取により病勢の進行を軽減する効果があった。