精密医療電脳書

分子標的薬 コンパニオン診断 肺がん ウイルス 人類観察

RET阻害剤:セルペルカチニブ、プラルセチニブ

2020年FDAはRET阻害剤selpercatinibとpralsetinibを承認した。対象疾患はRET融合遺伝子陽性非小細胞肺癌である。Selpercatinibは肺癌に加えRET遺伝子異常を持つ甲状腺癌も適応である。

次世代シーケンサーの読み取り精度向上:DNA損傷対策、耐熱性DNAポリメラーゼ、分子バーコード技術

次世代シーケンサーの読み取り精度向上に関する3つのトピックス、DNA損傷:酸化(8-オキソグアニン)と脱アミノ化、耐熱性DNAポリメラーゼ、分子バーコード技術について解説した。

EGFRチロシンキナーゼ阻害剤の術後補助療法への応用:オシメルチニブで無病生存期間が顕著に延長する

オシメルチニブによるEGFR変異陽性非小細胞肺癌完全切除後の補助療法で、顕著な無病生存の延長が認められた。これを受けてFDAは同治療法を画期的治療 breakthrough therapy に指定した。

新型コロナウイルス:ワクチンの種類、臨床試験と承認審査の現状

ワクチンには3種類のアプローチがある:ウイルスの接種;ウイルスの部品の接種;ウイルスの部品(スパイク蛋白)を人体の中でつくる。最終臨床試験と規制の現状についてもまとめた。

リキッドバイオプシーの最新動向:グレイル、ガーダント・ヘルス、ファウンデーション・メディシン

グレイル社によるメチレーションを利用した早期診断法;ガーダント・ヘルス社のGuardant 360 CDxとファウンデーション・メディシン社のFoundationOne Liquid CDxの米国承認。この二つのトピックスを分析する。