精密医療電脳書

分子標的薬 コンパニオン診断 肺がん ウイルス 人類観察

EGFRチロシンキナーゼ阻害剤の術後補助療法への応用:オシメルチニブで無病生存期間が顕著に延長する

オシメルチニブによるEGFR変異陽性非小細胞肺癌完全切除後の補助療法で、顕著な無病生存の延長が認められた。これを受けてFDAは同治療法を画期的治療 breakthrough therapy に指定した。

新型コロナウイルス:ワクチンの種類、臨床試験と承認審査の現状

ワクチンには3種類のアプローチがある:ウイルスの接種;ウイルスの部品の接種;ウイルスの部品(スパイク蛋白)を人体の中でつくる。最終臨床試験と規制の現状についてもまとめた。

リキッドバイオプシーの最新動向:グレイル、ガーダント・ヘルス、ファウンデーション・メディシン

グレイル社によるメチレーションを利用した早期診断法;ガーダント・ヘルス社のGuardant 360 CDxとファウンデーション・メディシン社のFoundationOne Liquid CDxの米国承認。この二つのトピックスを分析する。

HER2 変異陽性乳癌治療薬:トラスズマブ、ラパチニブ、T-DM1

HER2陽性乳癌は、HER2遺伝子の増幅によりHER2蛋白質の発現が上昇している乳癌である。一次療法はトラスツズマブと化学療法との併用で、二次療法以降は抗体薬物複合体 T-DM1である。他の薬剤にはペルツズマブ 、ラパチニブ、DS-8201aがある。

新型コロナウイルス禍によりがんの発見と手術が遅れるため、がんによる死亡が増加する

新型コロナウイルスのために一般医療が妨げられている。大きな原因は2つあって、ひとつは人々が感染を恐れて医療機関を受診しなくなること。もう一つは新型コロナウイルスに対応するために、医療機関の負担が増大し、一般の医療があとまわしになっているこ…