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2020年米国大統領選挙:ミシガン州のデータ操作

2020年米国大統領選挙からもうすぐ2年になる。中間選挙を控えて、トランプ元大統領について報道されるようになってきた。主流メディアの報道姿勢は当時と較べるとかなり穏健だ。当時は反トランプキャンペーンが張られ、選挙不正はすべてフェイクニュースという扱いであった。選挙不正について、最初の間は、よくわからなかったが、投票数が登録有権者数を越えている地区がいくつか報告されているニュースを見て、かなり大掛かりな選挙不正の存在は推測がついた。しかし、それが選挙結果を覆す規模なのか、という点については、多分明らかにならないだろう、と考えていた。

 

ところが、選挙の1週間後の11月10日に、すでにマサチューセッツ工科大学(MIT)出身のインド系アメリカ人科学者シヴァ・アヤドゥライ(Shiva Ayyadurai)博士は、自分のYouTubeチャンネルで、2020年米大統領選挙のデータ解析を行って、大規模な選挙不正を示唆する説明を行っていた。博士のチームはミシガン州の4つの郡の選挙データを解析したが、そのうち3つの郡では明らかなソフトウェアによるデータ操作の痕跡があった。現在でもYouTubeで彼の解析を見ることができる。この解析をみて選挙結果を覆すレベルの選挙不正の存在を確信した。

 

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アヤドゥライ博士はミシガン州で最も人口の多い4つの郡、オークランド、マコーム、ケント、ウェインについて、トランプへの投票と共和党への投票とを比較することにより、不正操作がなければ起こり得ない事象を発見した。

各投票所での共和党への投票率を横軸に、トランプへの投票率と共和党への投票率の差を縦軸にプロットする。共和党に投票する人は大抵トランプにも投票するが、一部の人はトランプには投票しない。逆に民主党に投票する人でもトランプに投票する人が少数はいるだろう。そのために、このプロットでは縦軸(トランプへの投票率)ー(共和党への投票率)は0%を中心にばらついたものになる(図1)。

図1.不正操作がない場合予想されるプロット。縦軸、(トランプへの投票率)ー(共和党への投票率);横軸、共和党の投票率。

ところが、実際の投票率は図2のように共和党の投票率がおおきくなるにつれてトランプへの投票率が低下している。図2はケント郡だが、オークランド郡とマコーム郡でも同じ現象がみられる。

図2.実データのプロット(ケント郡)。共和党への投票率が上昇するにつれてトランプへの投票率は低下している。

ウェイン郡は民主党が圧倒的に強い郡で、他の3つの激戦郡とは状況が異なる。ウェイン郡のデータではトランプ投票率の低下傾向はない(図3)。

図3.実データのプロット(ウェイン郡)。トランプへの投票率の低下傾向はない。

ケント郡を始めとする3つの郡では明らかな投票率のデータ操作が行われている。このデータ操作の意図は、一律トランプの投票率を低下させると、共和党の低い郡での異常が目立つのを避けるためだ。例えば一律10%トランプへの投票率を低下させる操作を行うと、共和党への投票率60%の投票所では50%だが、20%のところでは10%になるので、共和党投票率の低い投票所での少なさが目立ってしまう。共和党への投票率が高くなるに従って、トランプへの投票率を低下させれば、投票率の違いが目立たなくなる。そのために、図2のようなデータ操作を行っている、と考えられる。ウェイン郡はもともと民主党が圧倒的に優勢なので操作の必要がない。

図2のようなデータ操作には、もとの投票データは必要ではない。平均をとると黄色の直線のようになるように人工的に各投票所のデータを作れば良い。このようなデータはエクセルでも簡単に作ることができる。

このようなデータ操作はローカルでは不可能で、各地のデータを収集しているサーバーコンピュータでしかできない。つまり大規模な選挙不正を示唆している。最終的に人工データを使うので、共和党優勢か民主党優勢かわかれば良く、正確な投票データは不要だ。ミシガン州では投票用紙をスキャンする投票機を使っているが、個々の投票用紙を正確に読み取る必要はない。共和党優勢なら人口データ、民主党優勢ならそのままのデータと言う仕分けができる程度の精度があればよい。

 

アヤドゥライ博士の分析を裏付けるニュースを探していたところ、投票機の精度に関しては裁判所の科学調査の結果があった。第13巡回区控訴裁判所の裁判官の権限で行ったミシガン州アントリム郡にあるドミニオン社の投票機22台の現地調査により、エラー率は68.05%であることが判明、法的に許容されるエラー率を大きく上回っていることがわかった。これは重要な法的証拠である。丁度上記の目的に使える程度の精度だ。

 

サーバーコンピュータ上の操作については、次の動画の情報があった。

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11月12日に米軍がフランクフルト米国領事館内にあるCIAのオフィスを急襲し、選挙不正に用いた投票機のサーバーコンピュータを押収した。サーバーコンピュータはスペインのサイトル Scytl 社製で、CIAのソフトウェアを改訂した票操作システムが組み込まれている。このサーバーに米国全土のドミニオン Dominion 社製の投票機から情報が送られる。

注意すべきは、この情報はいわゆるインテリジェンス情報(略してインテル情報)と呼ばれているもので、軍あるいは諜報機関が軍事作戦として流している情報である。軍事的目的を持って流されているので、正確さは保証されていない。ただ現在マスコミが流すニュースもほぼ完全インテル情報化してしまっているので、正確さという点ではマスコミ情報とかわらないだろう。知る限りアヤドゥライ博士の分析を裏付ける話は他にはなかった。

 

この記事に書いたことは、私にとって世の中で流れているニュース・情報を慎重に扱うきっかけになった。情報操作があるという前提でニュースを見ることが多くなった。