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アイキャッチ画像 〜 エヴァンゲリオン風

 

初版(2020年8月1日)

ドメインを precision-medicine.jp に変更したので、ブログ専用アイキャッチ画像も自前のものを用意しよう、と考えた。私のブログ記事では多くの画像を使っているが、ネット上の学術雑誌から取ってきたものが多い。学術雑誌は従来図書館や個人が購入して、その購入費で維持されてきたが、インターネットの発達に伴い、著者が費用負担して雑誌社がネット上に公開する、という方式が増えてきた。これをオープンアクセスというが、この場合画像はライセンス料を支払わずに使えることが多い(というかほとんどライセンス料は不要)。最近、著者の投稿料目当ての質の悪いオープンアクセス・ジャーナル(predator journal:略奪者ジャーナルと呼ぶ)が激増しており、特にバイオ系の場合、無料画像には事欠かない。普通の学術誌と比較すると質はかなり落ちるが、自分でつくるより楽なので、活用している。

しかしブログ専用のアイキャッチ画像となると、さすがに他所から取ってくる訳にはいかない。家族にアーティストがいるが、頼むと20秒ぐらいで創って、これを使え、と言ってくる(プロフィールの顔の絵がそれ)。真面目に作っている気がしないので、自分でつくることにした。

講義やプレゼン用資料で図をつくることは多いが、デザイン画や絵画などの経験はない。そこで気がついたのが、はてなブログのアイキャッチ画像である。シンプルに ”Hatena Blog” の文字を配置しただけなので、この方式なら何とかできるだろう、と考えた。まず作ったのが次の画像である。学術誌で普通使うサンセリフ系フォント(Arial)でドメイン名を書いただけのものである。

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悪くはないと思うが、サムネイルにすると小さくて読みにくい、あまりにも芸がなさすぎる。また、つくるのが簡単すぎて、創った気がしない。そこで更に考えて思いあたったのが、新世紀エヴァンゲリオンのタイトルである。黒地に白で字を並べるだけなので、フォントさえわかれば、簡単に作れるはずだ。この方式を拝借することにした。

フォントは、フォントワークス社の「マティス-EB」だった。ところが、これが4600円もする。はてなブログProの費用が2年間14,400円なので、投資バランスを考慮すると購入は不適切、と判断、無料でなんとかする方法を調べた。2つの方法を発見、ひとつはフリーソフトの MediBangPaintPro でマティス-EBを使う方法、もう一つは既存の汎用フォントを使う方法である。 MediBangPaintPro はクラウド上にフォントを置くことで、ライセンスの問題を解決しているようである。マティスPROで太字を選択するとマティス-EBになる。

既存のフォントを用いる方法は「PowerPointで無料でエヴァ風のフォントを再現する」で紹介されている。横文字のときはHGP明朝E太字(プロポーショナルフォント;読みやすくするため文字幅を調整しているフォント)を使う。文字間隔を狭めてエヴァのタイトル・イメージに近づける。縦文字の場合は、HG明朝E太字(等幅フォント)を使い、横文字入力改行で縦にする。行間隔を狭めてエヴァのタイトル・イメージに近づける。下のものは、左がマティス-EB、右がHG(P)明朝Eである。

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どちらもインパクトがあるが、マティス-EBのほうが縦線が太く、より野性的な感じがする。オリジナルのマティス-EBにするかHG明朝にするか迷ったが、黒地に白字、L型配置は庵野秀明のオリジナルではなく、市川崑へのオマージュだったらしい。エヴァンゲリオン・オリジナルでないのならば、こだわることなく自分の好みで、ということでHG明朝にすることにした。精密医療を72ポイント、電脳書を80ポイントにして画像ファイルにした後、若干拡大したのが次である。

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サムネイルでもきっちり読めるので、当面これで行くことにした。ただし、元来が横溝正史シリーズ、エヴァンゲリオンなど過激な内容のタイトルに使われたデザインである。ブログの内容からすると少し刺激的すぎるかもしれないので、将来変更するかもしれない。

 

改訂版(2020年10月26日)

3ヶ月程上のアイキャッチ画像を使ってきたが、フォントのパンチ不足を感じるようになった。また”精密医療”と”電脳書”の角度は90度だが、視覚的には90度より小さく”精密医療”が右側に少し傾いているように見える。改訂版ではフォントをマティス-EBへ変更、”精密医療”の”精”と”密”の位置を少し左にずらした。

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 10月の記事から改訂版に置き換えた。