精密医療電脳書

分子標的薬 コンパニオン診断 肺がん ウイルス 人類観察

2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

日本と米国の通貨発行制度、内部貨幣と外部貨幣

経済に関しては、不可思議だ、と思えることが結構あり、そのような事柄は問題を引き起こすことが多い。一つの例は、サブプライムローンだ。証券会社の人々は、優れた金融工学をつかって不良債権を優良な債権と組み合わせて証券化しているので、不良債権のリ…

Trop-2を標的にした抗体薬物複合体 sacituzumab govitecan

Trop-2(別名Tumor-associated calcium signal transducer 2, TACSTD2)はEpCAMと類似した構造をとる膜タンパク質であるが、生体内での機能はよくわかっていない。高発現が複数の癌腫で予後不良と相関していることから、分子標的薬が開発されている。本稿で…

ブレトン・ウッズ3:パンデミック・ウクライナ侵攻後の経済 〜 現物資産に裏付けられた人民元が台頭する

新型コロナウイルスのパンデミックとウクライナ侵攻後の社会は、これまでとは違ったものになる、と多くの人が考えているが、はっきりした発言がなされることはあまりなかった。社会の様相に経済は大きく影響するが、3月6日にクレディ・スイスCredit Suisse…

エネルギー危機と食糧危機はコモディティの価値を上げる

ウクライナ侵攻後の欧州でのエネルギー危機は西側が故意に引き起こしたものであり、自傷的経済抑制というべきものだ、と以前の記事で述べた。食料に関しても、ウクライナ・ロシアは世界の穀倉地帯であり、世界的な食糧危機を引き起こす、と言われている(ウ…

免疫チェックポイント阻害剤と免疫系分子標的薬の併用:デュルバルマブ+オレクルマブ/モナリズマブ

COAST第II相試験は、デュルバルマブdurvalumabとオレクルマブoleclumabあるいはモナリズマブmonalizumab併用とデュルバルマブ単剤の比較で、併用療法の優位が示唆された。

新型コロナウイルスまとめメモ

現時点(2022年5月)での個人的な見解をまとめた。 パンデミック SARS-CoV-2は遺伝子改変されたウイルスなので、このパンデミックは人災だ。ウイルスの塩基配列の解読では、自然発生である可能性は非常に低く、人為的に改変された、とするのが最も納得…

非小細胞肺癌術後補助療法での免疫チェックポイント阻害剤アテゾリズマブの効果

アテゾリズマブは術後補助療法において明らかに無病生存期間の延長する。とくにPDL-1 50%以上の患者で奏効率が高い。EGFR変異の有無は影響なさそうだ。

世界的な自傷的経済抑制:G7のロシア外貨準備凍結、EUロシア産石油禁輸、上海ロックダウン

新型コロナウイルスとウクライナ侵攻により社会は激変した。グローバル経済とドル基軸通貨制は崩壊し、新しい経済体制に移行すると思われる。最近各国が行っている経済抑制政策は、新しい経済体制へ移行のために必要なステップかもしれない。

Single-molecule mutation sequencing, SMM-seq

新たに開発されたstrand displacement polymeraseを用いたローリングサークル増幅に基づく高精度塩基配列決定法。Duplex sequencing の原理を応用している。